お米づくり

稲に追肥をやりましょう。追肥のメリット3選を解説

ムギとデン

ムギ:あれ?暑いのに田んぼに入ってなにかしてるよ?

デン:なにしてるんだろう?

ヨンマル

あれは稲に追肥をしてるんだよ。

ムギとデン

ムギ:あ、ヨンマルくん!

デン:いねに”ついひ”?

ヨンマル

そう、追肥だよ。この時期に大切な農作業の一つなんだ。

農業初心者のムギとデンちゃんにもわかりやすく説明するね。

稲に追肥をやるメリット3選

  1. 根っこを強くして栄養の吸収力を高める
  2. 稲の分けつ(ぶんけつ)を促し収穫量アップ
  3. 稲の成長に合わせたタイミングで栄養をあげれる

7月末日に岡本農産では、稲に追肥を行いました。だいたい、田植えを終えて3週間程度たったころです。追肥とは字のごとく、「追って肥(こえ)をやる」と書いて追肥となります。稲に追加で肥料をあげる農作業のことです。

根っこを強くする

この時期の稲に追肥をしてあげると稲はぐんぐんと強い稲に育ちます。まず根っこが強くなります。強い根っこは下へぐんぐんと張り巡らされ、土のなかの栄養をしっかりと吸収します。しっかり栄養を吸収することで良質で強い稲に育って行きます。

稲の分けつ(ぶんけつ)ってなに?

分けつ(ぶんけつ)とはイネ科などの植物の根元付近から新芽が伸びて株分かれすること。

ウィキペディア

稲は根元付近からどんどん株が増えていく植物なんです。この特性を活かしてあげるのがまさにこの時期にする追肥になります。分けつが盛んな時期は”種まきから60日頃”だといわれています。この時期がまさに岡本農産では7月の末日になります。この頃に田んぼに追肥をあげることでこの分けつをぐんぐん活性化し、どんどん株を増やします。結果として、一株から成る稲の実であるお米の収穫量が増えるということなります。

稲の成長に合わせる

田植えが終わると、お米農家さんのメイン作業は【田んぼの見回り】です。稲の生育を見守りながら、田んぼ全体の水の調整をしてます。毎日、田んぼを見回っているとわかることがあります。

  • ここ稲は害虫に食べられている
  • ここの稲は元気がないな
  • ここの稲の葉っぱの色があせている

同じ品種のお米を同じ地域に植えたとしても、田んぼによって稲の成長の度合いが違います。ここの違いに気づき、稲の成長に合わせて的確な栄養を与えるのが追肥の重要な役割なんです。